green fiction .. (ページ7)

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月日が流れるのは本当に早かった。

　

年を越して、冬休みも終わり、

私たちの出会いであったあの授業ももう最後になってしまった。

　

　

いつものように4人で座り、

最後だからと言って何も変わらないいつも通りの感じ。

　

　

「この授業とってなかったらみんなには出会ってなかったのかな」

ふと呟く。
　

隣に座るテンくんが私を見る

　

「どうだろ、そう考えると怖

まあAとはどのみち出会ってた気もするけどね」

　
「ほんと？3人とは関わるようなきっかけなさそうすぎるんだけど…」

　

　

最後の最後までお喋りをしているっていうのはさておき。

　

ほんとこの授業取るって選択した自分を褒めよ。

　

　

　

　

　

　

　
そして春休みはみんなで韓国に旅行に行き、

私達3人は旅行なので日本に帰国

テンくんはそのまま残るという形になった。

　

　

　

「見送るの逆なはずなんだけどね」

と空港でパンパンに詰まったキャリーを持つ私達と

斜めがけひとつで立つテンくん

　

　

「ほんと、オカシイ…」

そうこの状況にちょっと笑けてきたと思えば

これからしばらく会えなくなるのかと思うと自然と涙が出てきた

　

「うわぁAに泣かれると寂しくなるじゃん！」

「言うて2,3時間の距離だからすぐ会いに行けるって」

とヤンが言うけど、それは君が金持ちだからだろ頻繁に行けるような女じゃないんだよ私は

「応援してるね…」

そういうとパッと手を握られ

「Aに振り向いてもらえるくらい凄い歌手になるわ！」

そう笑顔で答えるテンくん。

　

　

　

　

　

その私に向けられた笑顔は

数年後の今、都会の街で大きな看板に大きく載っていて

それを私は１人見上げていた。

　

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