green fiction .. (ページ1)

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平凡で特に何も起きなかった私の人生、

そんな日々を変えてくれた出会い。

それからの毎日はまるでドラマの様な展開の日々で、

このまま一生この幸せが続けば良いと思った。

　

　
　
　
　
　
　
でも、お話には必ず起承転結があるように

私たちの人生も同じ

幸せだけの日々は続かない。

　

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

テンくん
《俺、大学辞めるね》

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

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「え？！」

思わず大きな声を出してしまう

その後彼の方を見る

「これってどういうこと…？」

「…」

てっきり驚いた表情をしていると思っていたけど

落ち着いていて、どこか悲しそうな顔をする

「…もしかして知ってたの？」

「…うん、

実は、」

そう言いかけて口を閉じる彼

「…いや、これはテンもいる時に話した方が良いから

今度、4人で話そう」

「…わかった」

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

多分、ただ辞めたいとかじゃないのはわかる。

どういう経路でどういう理由でこうなったのか

考えてもわからなすぎて、

それからは黙々とご飯を食べ進めた

　

　

　
　

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　

　
　
　
　
「…楽しくなかったよね、ごめん」

食べ終わってから何か言わないとなと思ったけど

こんなマイナスなことしか出てこなかった

「そんなことないしAのせいじゃない

何も話さなくても、一緒にいるだけで俺は良いよ」

そう言う彼はいつものように微笑みはなかったけど

真っ直ぐな目が本当にそう思ってるんだなと感じさせてくれた

　
　
　
　
　
　
　

「…好き」

そういうところも好きだ、とこんな時でさえ思ってしまってつい口から出てしまった

「えっ」

と驚く彼の顔がみるみる赤くなっていくのがわかった

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　
　
　
　
「…そろそろ出よっか」

「あ、うん」

　

何かを言いかけた気もしたけど、

立ち上がった彼の後をついてお店を出た。

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