さとしのこと（気象系病系） (ページ22)

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ニノと相葉の出会いページ22

漫画を持って、智の部屋へ向かうニノ。
腕に点滴をされ、酸素マスクをして眠っている智。

傍にある椅子に座り、しばらくそのカワイイ寝顔を見つめる。

智？傍にいてほしいのはこっちだよ・・・

どこにも行かないでほしいのは、こっちだよ・・・

漫画を開きながら考えるものだから、全く漫画の内容が頭に入ってこない。

ゲームのがよかったかな？
そうじゃない・・・智の温もりに触れたいんだ・・・

自分の気持ちに気づき、漫画を置いて智の頭をなでるニノ。

真っ青だった顔色も、少し赤みがさしていた。

もう、頼むから、智を苦しめないでやって・・・
泣きそうになりながら、智を見つめる。

ｶﾗｶﾗ

その時、扉が開いた。

誰かと思い、振り向く。

見知らぬ青年が紙袋を片手に入ってくる。

青年「大ちゃん来たよぉ～！」

でかい声で話し出す長身の青年。

圧倒されるニノ。

青年「あ、寝てる？大ちゃんの友達ですか？」

ニノ「はい、まぁ・・・」

青年「俺、相葉雅紀でっす」

ニノ「二宮、です」

相葉「大ちゃん、何かあったの？」

ニノ「あ、貧血で倒れて・・・」

相葉「貧血？！そっか・・・」

ニノ「俺、席はずしますね」

相葉「え？いいよいいよ」

ニノ「いえ、ちょっと用事もあるので」

相葉「そう？じゃあまたねーニノちゃん」

ニノ・・ちゃん？・・・まぁいいです。
智の友達ですし・・・腑に落ちないけど・・・

心の中で呟きながら部屋を出るニノ。

ニノ「翔ちゃんとこでも行くか。」

ﾍﾟｯﾀﾗﾍﾟｯﾀﾗ廊下を歩いていると、濃い顔の青年とすれ違った。

行く末を見守ると、どうやら智の部屋へ入った様子。

あの人も友達ですか？
機会があったら教えてもらおう。

智の友人関係が気になる。