発熱 ページ18
ニノ「智が起きるまで本でも読みますか・・・」
ふと、智を見ると
ニノ「ん？！」
額に大量の汗。
ニノ「えっ？！
智っどうしたの？！」
智「ﾊｧ・・・」
うっすらと目を開ける智。
智「ﾊｧ・・・・・ﾊｧ・・・あ、つ・・・い・・・ﾊｧ・・・」
ニノ「熱でちゃったのかな・・ちょっと待ってね」
ナースコールを押し、
待ってる間に紺色のタオルで智の汗をふく。
ニノ「どっか痛くない？」
智「・・・ﾝ・・・」
まともに返事もできないほど辛そうな智。
看護師がやってきて、すぐに処置を始める。
智「ニ、ノ・・・・・ニ、ノ・・・・・・・・」
ニノ「・・・ん」
智の手を握りながら眠ってしまった。
ニノ「智、熱は？」
智のおでこを触る。
ニノ「さっきよりは下がってるみたいだね。よかった・・・
大丈夫？なんかあったらすぐに言ってね？」
智「んぅ・・・ごめん・・・
ニノ・・・？」
ニノ「ん？なぁに？」
智「あり・・が、と」
ニノ「ﾝﾌﾌ、いいんだって。お互い様でしょ？」
智のほっぺをフニフニとつっつく。
ニノ「まだ調子良くないんだからさ、俺のことは気にしないで寝てなよ？」
智「だ、い、じょぶ・・・・・・
ベ、ンチ・・いき、た、い・・なぁ」
ニノ「え？そうだね、もう少し良くなったらね？今はおとなしく寝てよ？」
ﾑｩと口を尖らせる智。
何を言い出すかと思えば、体がしんどいのに無茶を言う。
しかし、ふてくされた顔も可愛い。
智「なにが、おか、し・・の・・？」
怪訝そうな顔でニノを見る智。
顔が緩んでいたのがバレる。
智「ニ、ノ・・・」
ニノ「ん？」
智「ねて・・なくて、い・・・の？」
ニノ「うん、大丈夫だよ。俺のことはいいから。」
智「ﾊｧ・・・いっ・・しょ、ねよ・・・？」
ベッドにスペースを空けようと体をずらそうとする智。
智「ｯ・・・」
しかしすぐにぐったりしてしまう。
ニノ「ちょっ、ダメだよ動いちゃ、また苦しくなっちゃうよ？
しばらくこのまま安静だからね？」
今にも泣きそうな顔をする智。
ニノ「ど、どうしたの？ごめん、いやだった？」
智「らっ・・て・・・」
ニノ「ん？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天の子 | 作成日時：2019年7月14日 14時
