110【俺の所為】 ページ11
そんな中口を開いたのは意外にも、めめで
目「俺佐久間君の過去とか聞いたぐらいしか知らないけど、小さい頃になんかあったんじゃないすか？
それが癖として無意識に出てるとか。」
めめは自分で自分の事を馬鹿って言ってたから、どれほどなんだと思っていたけど…
普通に頭切れる気がする。
深「それあるかも。」
阿「うん。もしかして、一ノ瀬先生が言ってた他の原因てそれに関係してるのかな？」
照「佐久間なんか覚えてないの？」
佐「ええ…？それが分かったら苦労しないよ。」
トラウマの原因。それさえわかれば訳の分からないフラッシュバックを無くしたり、音が怖いのを治したり出来るんだろうけど…。
なんせ思い当たる節が、父親に捨てられたことしかないんだ。
しかもそれはカウンセリングの結果原因じゃないことが分かったし。
康「あの…話が見えへんのやけど…？」
母親に再開した時の一連の話をしていない康二たち3人を置いて行ってしまい、慌てて説明をした。
康「じゃあ音が怖いのって何かのトラウマやったって事なんですね。」
ラ「佐久間君『消えちゃう気がして』って言ってたから誰かとのお別れが辛かったとかありませんか？」
佐「無いんだよね〜。父親とはお別れしたみたいな感じだけど、トラウマの原因では無いらしいよ。」
深「じゃあ前は？どんな気持ちだった？」
最初の話は何処へやら、皆んな俺の事を考えてくれて、俺も頭をフル回転させたら少しずつ思い出してきた。
佐「"あの時"のこと思い出してた。そしたらパニックになって、阿部ちゃんが来てくれて…。」
阿「あの時？」
自然と口から出た"あの時"という言葉。
俺が喋っているのだけど、俺じゃないみたいで知らないことが次々と出てくる。
佐「赤黒い何かと嫌な音。大きな音だった。その後にざわざわって色んな音が混じって、それで…！」
これは誰の記憶なんだ？俺はこんなの知らない、覚えてない、分からない。
阿「佐久間…？」
佐「俺は知らない！！俺のせいじゃないｯ！！」
最近では、日常生活の音にも恐怖を感じるようになってきた俺は、いとも簡単に壊れた。
舘「…パニックになってる。誰か鍵閉めて！知らない人が来ると酷くなる！」
一度パニックを起こしたら最後、皆んなの声でさえも怖く感じた。
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shi★mo(プロフ) - 古鷹さん» ありがとうございます！素敵なお話だなんて嬉しいです！ゆっくりですがアフターストーリー書き進めてますので楽しみにしていてください！ (2020年9月27日 3時) (
レス) id: 617f873a8e (このIDを非表示/違反報告)
古鷹(プロフ) - shi★moさま 完結おめでとう御座います。あべさく大好きな私はこの重くて素敵なお話をゆっくり噛み締めながら大切に読ませて頂きました。アフターストーリー、健くんとのお話も楽しみにしています！ (2020年9月19日 13時) (レス) id: ea12c80722 (このIDを非表示/違反報告)
shi★mo(プロフ) - とむさん» こちらこそありがとうございました！感動して頂けて幸いです！長い間本当にありがとうございました！ (2020年7月5日 23時) (レス) id: 617f873a8e (このIDを非表示/違反報告)
とむ - 凄い感動しました！ありがとう御座いました。そして完結おめでとう御座います。 (2020年7月2日 17時) (レス) id: 641e996ae4 (このIDを非表示/違反報告)
shi★mo(プロフ) - ロリポップココアさん» ありがとうございます！私の作品で感動して頂けるなんて本当に嬉しいです。アフターストーリーの方も、投稿したら是非読んで下さい。 (2020年6月11日 23時) (レス) id: 617f873a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜 | 作成日時：2020年5月30日 13時
