ビジネス不仲 (ページ9)

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Aside

事件だ…。

キンプリとしてではなくKING＋私の四人でグラビアを撮ることになった。

そこまではまだ良いのだけど衣装が、ね。

『こんなの着れるかって…』

衣装として渡されたのは私のメンバーカラーのオレンジ色で王子様って感じのもの。その胸元は、大きく開いていた。

腹筋チラ見せってこと⁈岸くんとかなら分かるけど…私だよ？

絶対無理。

『もしもし＿＿＿』

マネージャーさんに訳を話して衣装に少し手を加えてもらった。

因みにマネージャーさんは男性だけど私が女だってこと知ってる。

『すみません、迷惑かけて』

マ「いえいえ！流石にあれは着れないよね。ちゃんと俺が確認しとけば良かったな。」

『そんなことないです！』

海「A！撮影始めるって」

『分かった！』

優しいマネさんで良かった。

『よろしくお願いします！』

先ずは四人での写真を撮り始めた。

私と海人が隣でその両はしに紫耀と廉。私は廉と海人に挟まれる感じだ。

その次は海人との双子ショット。そして紫耀との兄弟みたいなショット。

最後は廉との撮影をする。

「もう少しくっ付いて下さい」

『はい！』

今回の撮影は王子様達のプライベートという設定でやっているから距離が近い。

なんでだろう、海人や紫耀と撮ったときは何ともなかったのに廉とくっつくと…

緊張する。

最近急に距離が縮まったからか変に意識しちゃうのかな？

『…』

どうかこの心臓の音が聞こえませんように。

そう願いながら撮影を耐え抜いた。

＊＊＊＊＊＊

マ「凄く良かったよ。かっこいいのに可愛いって不思議だね笑。特に、廉くんとのショット。」

『ほんとですか⁈ありがとうございます！！』

マネージャーさんから褒めてもらって上機嫌の私。特に廉とのショットを褒めてもらえたのは嬉しい。

だってあんなに緊張したんだから顔強張ってたらどうしようって思ってた。

海「A～楽しかったね！今日も可愛かった～！」

『ありがと！』

紫「A、廉も楽しかったって。な？」

廉「？…そうやな。」

『ほんと？良かった！』

KINGの中に私がいてもいいのかと不安だったけど、楽しんでくれたようで良かった。

そんな絶好調だったこの雑誌は重版が決まり、KINGの人気はもちろん何故か私の人気も爆発的にアップした。

なんでも、『ハイスペックなのに天使』というのが若者を中心に話題になったらしい。

ハイスペックって言えるほどの能力はないんだけどね。