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148深澤side ページ26





向「ん…」


深「こーじ?」



康二の目がゆっくりと開かれた。



向「あれ…俺は…なんで…?」


深「康二?康二!」



しかし呼び掛けても反応が無くて、やはり視線は虚空に向けられていた。



深「康二、俺のこと分かる?」


向「はよ、せんと…」


深「な、お願い。目見て?ほら」


向「行かんと…おれ…」


深「康二ッほら、俺いるよ?そうだ阿部が毛布持ってきてくれたんだよ。ね、もう寒く無いでしょ?」



弱々しい力で康二はなんとか立とうとする。俺のことも完全に視界に入っていないみたいで、危険だ。

早く、早く、康二を戻ってこさせないと。



向「…さむい。さむいよぅ…さむい…」


深「ちょ、こーじ!」



うわ言のように繰り返しながら、ガタガタとさっきとは比べ物にならない位康二は震え始める。

これ、痙攣?

どうすれば…。



深「…収まって」


これだけ暖かくしているのに、なんで。

縋るように、康二の身体を強く抱きしめる。


わからない。わからないけど、康二のこと、離してはいけない気がする。



深「ごめん…ごめんね。…何もできなくて」



暖房を付けてるにしても暖かすぎるその部屋で、康二の震えが収まるまで俺はずっと、「ごめん」と繰り返した。

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わーぉ(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります!最後はどんな結末になるのか… (2021年11月9日 0時) (レス) @page37 id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます!そろそろ終幕なので、楽しみに読んで頂ければ幸いです。 (2021年10月15日 11時) (レス) id: 617f873a8e (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - 話の続きが気になります。ふっかは黒幕なのかな?メンバー皆んなどうなちゃうんだろう? (2021年9月11日 4時) (レス) id: 498347d06e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月24日 23時

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