寂滅の天使は夜に笑う3 (ページ28)

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109向井side ページ28

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バタバタと二人して騒ぎながら医務室を出たものだから、残っていた舘さん、照にい、しょっぴーが「どうしたの？」と様子を見にきた。

向「え、と…ラウが一人で出かけたぽいから見に行こうと思って」

佐「何か嫌な予感がするんだ。俺がしていいのか分からないけど、心配…なんだよね」

宮「俺も行くよ。この前ラウのことで阿部とふっかが喧嘩してたし、俺も心配」

舘さん…。

岩「俺も。ふっかがいない時にラウールを見るのは俺の役目だし、それに佐久間が心配だって言うなら行くっきゃねーよ」

照にい…！

渡「俺も暇だし行くわ」

しょっぴー…！

…ってなんでやねん！

みんなええこと言っとるのに、暇だからってなんや！

宮「様子見て、何もなければそれでいいしね」

舘も突っ込んで⁈

佐「ほら康二いこ！」

向「はいはい！」

宮「ふっかがあそこまで大事にしてるんだから、俺らも協力することが恩返しになるかも」

向「せやね」

本当にふっかさんは偉大だと思う。これだけの人数を探して、救って。イジることは多いけど、みんなふっかさんを慕ってる。

みんなふっかさんのお陰で強くなった。一人の人を全力で守りたいと思える程に。

きっと佐久間くんも、ふっかさんに救われるよね？