リスタート【XM】 (ページ7)

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戻ってくるのが遅い私を心配したイーシンがコンビニにやって来た。

私の隣にぎこちなさそうに立ってるミンソクの姿を見て一瞬目を見開いたイーシンだけど、すぐいつもの笑顔に戻って、

「ジョンデとカラオケ行ってくるね、ふたりで～
肉まんはもらうよぉ～」

なんでちゃっかり肉まんを袋から取り出して、背を向けた。

まって、イーシン、むりだよ、

予想もしてなかった再会だよ。

どうしたらいいか分からなくて、ただ自分のつま先を見つめる。

「こんな所もあれだし、移動しよっか」

行こう、ってミンソクは歩き出す。

『うん』

9年ぶりに隣を歩く。

あの頃と違って私とミンソクの間には、もうひとり人が入れるくらいの隙間がある。

ミンソクの腕にギューギュー引っ付いて"あっつい"なんてうざがられてたっけ。

鬱陶しがってたくせに、絡めた腕を離すことはしなかったよね。

思い出が蘇ってきて、目頭が熱くなる。

涙が溢れそうになってミンソクにバレないように顔を伏せた。

とくに会話もなく道を歩いてると最近できたのだろうか、綺麗な公園についた。

ピカピカなブランコに腰を下ろしたミンソク。

ミンソクの隣じゃなく、棒を挟んだブランコに私も腰を下ろした。

二人の間に流れる沈黙＿＿＿＿

なにか話さなきゃ、って焦るほど言葉は浮かんでこない。

なにを話したらいいのか分からないし、、

でも不思議だ。
居心地は悪くない。

「あんま、嬉しくなさそうだね」

砂利を蹴ってる私は俯いてるからミンソクの顔は見えない。

そして話しかけられても、顔を見れずにいる。

「俺は久しぶりに会えて、結構嬉しいよ」

思いがけない言葉にビックリして顔を上げる。

「やっとこっち見てくれた」

なんて微笑むミンソクにやっぱり胸を締め付けられた。