リスタート【XM】 (ページ39)

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"俺、お前のこと好きだから"

私を見つめるミンソクの眼差しがなんだか前と違う気がする。

友達だって、

仲のいい男友達だって、

そう思ってたのにだんだんと男に見えてくる。

「Aが望んでる、優しくて、かっこよくて、包容力があって、そんな人にはなれないけどさ」

「心臓が何個あっても足りないドキドキするような恋愛ならさせてあげる自信あるんだけど？」

ミンソクは私の頬を両手で包む。

だんだんと熱くなってくる頬。

「Aも俺と同じ気持ちだと思ってるんだけど、違う？」

甘い愛が訪れようとしてるのかな、しんどいくらいにミンソクにときめく。

ミンソクは意地悪だし、むかつくし、不器用だし、

私が望んでた、夢見てきた…そんな愛じゃないかもしれないけど、

もう全部奪われてしまったの＿＿＿＿

『…わたしもミンソクと、同じ気持ちだよ』

おそるおそるミンソクに視線をずらすと今まで見たことの無い甘い顔でわたしを見つめてる。

「じゃあ…Aの彼氏にしてくれる？」

分かってるくせに、

こういうときばっかり、そういうのズルいよ。

私はコクリコクリと二回頷く。

ふっ、とミンソクはまた笑って、

ちゅっと私の唇に触れた＿＿＿＿

『み、み……！』

「ふはっ、なんだよそれ」

『だって、そんな突然…！』

「いちいち聞かないだろ、そんなの」

『そうじゃなくて…！』

「だって、Aが言ったんだろ？」

「心臓が何個あっても足りないドキドキする恋愛がしたいって。」

(二人が付き合ったときのお話)