リスタート【XM】 (ページ37)

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いつものお店で待ってるね、って先に上がったルハンくん。

急いで帰る準備を済ませ向かおうとすると、ずっと同じ部屋にいたのに言葉を発さなかったミンソクが、

「ルハンとそんな仲良かったっけ？」

なんて、話しかけてきた。

『そりゃあ同じバイト先だし、仲はいいでしょ普通に』

「そういうんじゃなくて。

ふたりでご飯行くほど、仲良かったっけ？」

あからさまに"不機嫌"を全面にだしてるミンソクの表情と言葉。

『別にふたりでご飯行ってもおかしくないでしょ』

「今までも行ったことあんの？」

『いや、今日が初めてだけど』

「なら俺も行く」

『…はい？』

「二人で話すことなんて対してないだろ？」

『ルハンくんが二人で話そうって、なにか悩みがあるかもしれないし、』

「悩みがあったらまず俺に話すから。
なに？それともAはルハンとふたりきりがいいって？」

『そんなこと言ってないじゃん』

なんか、ミンソクいつも以上にムカつくんですけど。

「ならいいだろ」

って心底機嫌悪そうなミンソクとふたりでお店に行くとルハンくんは"やっぱり来ると思った"ってなんでかニコニコしてた。

なんで"ふたりで"なんて言ったのか分からないけど、ずっと嬉しそうなルハンくんに対して、横でずっと不機嫌なミンソクに私も伝染して、ちょっとだけむかむかした。

俺の隣にずっといればいいのにっていう割に、最近ミンソクの隣にいるのはユナちゃんだし、

俺だけ見てればいいのにって言うくせに、最近ミンソクの視界にいるのはユナちゃんでしょ。

思ってた以上にやさぐれてる自分にも、ちょっとだけむかむかした。