リスタート【XM】 (ページ35)

今日:4 hit、昨日:19 hit、合計:37,412 hit

fin ページ35

「別に教えたくないよ、お前覚え悪いし」

『なぁ！なら俺が教えるなんて言わなきゃ良かったじゃない！』

さっき許すって言ったけど撤回！

「俺以外がAを教えてるの見たくないなって思って」

「特にジュンミョンに教えらてるところなんて見れたもんじゃないから」

『…え？』

「まぁそういうこと。

なに、俺じゃ不満？」

『不満とかじゃないけど、』

私は、そういうこと。なんかじゃ済まないんだけど。

私が他の人に教えられてるの見れたもんじゃない、ってなに。

『どういう意味か……「あ、Aちゃん！」

向こうの方で、私を呼ぶジュンミョンくん。

「今から卓球するんだ！来てよ！」

おいでおいでーって手招くジュンミョンくん。

『うん！

今から行く……みんそく、？』

「行くなよ」

私の手を握るミンソク。

Aちゃんー？ってジュンミョンくんの声。

『あ、あとでいくね、！』

待ってるねーなんて声が聞こえる。

『…なに、この手、』

私の言葉にばっと手を引くミンソク。

『行くなよ、ってなに？』

そういうの良くないよ、ミンソク。

単純でバカな私は甘い恋が訪れるのかな、ってときめくから。

こういうのが恋なのかな、って錯覚して

いや、ただの興味でやってるのかなって、分からなくなるから。

「…俺の隣にずっといればいいのにって思うから」

「俺だけ見てればいいのにって」

ミンソクに見つめられてうるさいくらいに心臓が高鳴る。

これが、心臓が何個あっても足りないような感覚なの＿＿＿＿？

ミンソクのことただの男じゃなく、友達だと思ってたのに。

ほんと、なんでこんな、胸がドキドキするの。

(二人が付き合う少し前のお話)