リスタート【XM】 (ページ27)

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俺の全ての時間は"ヌナに捧げてきた"っていってもきっと過言ではない。

何をするにも俺の行動はヌナを優先してきたし、

もう食べれない飲めないって言われたら、どれだけお腹いっぱいでも俺が貰ってあげてた。

ここに行きたいって言われたら、連れてってあげた。

でも、それは仕方なくじゃなくて、全部俺がヌナにしてあげたかったんだ。

少しでも大人に見られたくて、

少しでもヌナの想うヒョンに近づきたくて、

本当は甘ったるいコーヒーが好きなのにわざわざブラックコーヒーを飲んでたことヌナは知らないでしょう？

本当は家に引きこもってゲームしたいインドアな俺が、

ヌナの笑顔が見たくて色んなところに連れ出してたことヌナは知らないでしょう？

でも俺はヌナの笑顔よりもずっと泣いてる顔の方が見てきた気がする。

かっこいいとか、優しいとか、気が利くとかヌナはよく言ってくるけど、

俺はただひたむきにヌナを好きなだけの男だっただけだよ。

誰にでもいい顔してるわけじゃないし、

誰にでも優しくしてるわけじゃないし、

誰にでも紳士でいるような…そんな男じゃないよ。

ねぇ、ヌナ、

俺、

ヌナに次会うとき、どんな顔したらいい？

ヌナにヒョンの話を聞かされてるとき、なんて言ったらいい？

なんて思ったりするけど、
ヌナが言うようにヌナに甘い俺は、

"ヌナ！話！詳しく！"

なんて、聞きたくもない話を平然と聞いて、

"そっか、よかったね、ヌナ。

ヒョンも頑張ったと思うけど、ヌナもいっぱいいっぱい頑張ったね"

なんて、頭を撫でてヌナのことを精一杯褒めてるんだろうな。

あぁ、明後日が来ないで欲しい。

なんだか、ヌナに…会いたくないや。