リスタート【XM】 (ページ17)

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あの日の夜、

想いを伝えあったあの夜、

"お酒が入ってない時にまた告白させて"

なんて、ミンソクに言われた。

「よかったじゃん、ヌナ」

仕事で外回りを終わらせて、直帰を選んだ私とジョンデ近くにあったおしゃれなカフェに入って先日あったことを伝える。

「やっと幸せになれるね」

よかった、よかった。なんて普段ブラックコーヒーを飲んでるのに二個も砂糖を追加してるジョンデ。

『ブラック派のジョンデには随分と甘そうだけど』

「んーなんとなく、今日はそういう気分」

『…どんな気分よ』

「もともと甘党だよ、俺。
うん、甘くて美味しい」

今日のジョンデは少し変だ。

「それで？次はいつ会うの？」

『今週の土曜に"サッカーの試合あるから見に来て"って』

「ぷはっ、なんだよー(笑)
青春漫画のつもりかよヒョンったら」

『うん、ちょっと思った』

そういうミンソクのベタなところ可愛くて好きだったなぁ、なんて私も普段は甘くて飲まないキャラメルラテを啜る。

「ヌナ、サッカーの試合見に行くんだから短いスカートはだめだよ。
ヒョンはヤキモチ妬きだからさらに。」

『わかってるよ～でもどんな服で行けばいのか分からなくて。』

「んー無難に白のトップスに薄い色のジーンズとかいいんじゃない？」

『…ジーンズ、あんまりもってないんだよね。』

買い物つきあって、って念を込めてジョンデを見つめる。

「仕事も早く終わったしお店見にいってみよっか」

『さすがジョンデ！』

「はいはい～！
ちゃちゃっと飲んで出よっか」

『…ちゃちゃっと飲みたいんだけどさコレ、甘くてもうギブ』

「もー！
ヌナこそ普段甘ったるいの飲まないくせにキャラメルラテなんか頼むからー！」

『だって、そういう気分だったんだもん』

まだ半分以上も残ってるキャラメルラテ。

捨てるのは気が引ける。

「もったいないから俺が飲むよ」

『さすがジョンデ～！』

「そうやって言えばいいと思ってるでしょ」

うちょっとだけね。

『うん、ジョンデは私に甘いから』

「もう買い物付き添うのやめようかなぁ～」

『ごめん！嘘だよ！ジョンデ大好き！』

「…ばか。
大好きってヒョン以外に言ったらダメだろー」

『ミンソクの大好きとは違うよ』

「…ほんとに帰ろうかな、俺」

ジョンデの気が変わる前に早くお店に出なきゃ。