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ねぇちゃんが目を覚ましたのは
倒れてから3日後やった
元々白くて細かったのに
今まで以上に白くて細くて
今にも壊れてしまいそうやった
『儚い』
あの時のねぇちゃんを形容するなら
この言葉が1番近いと思う
ねぇちゃんが目を覚ました次の日
俺は妹とねぇちゃんと
ねぇちゃんがこれからどうなるかを聞いた
簡単に言うと
「死」
ねぇちゃんはそう遠くない未来、
ここにはいない
ねぇちゃんはどこか覚悟していたような表情
俺は
ねぇちゃんが止めなければ
お医者さんに掴みかかっているところやった
「レッスン行ってくる」
俺は一人になりたくて
病院を出た
この怒りと戸惑いを何にぶつけていいか
わからない
一人にならないと
誰かにこの感情をぶつけてしまいそうやった
イライラしながら
稽古場の方に足を向けたら
携帯がなった
宏志朗くんとかからの
心配のメールやった
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年12月4日 0時
