関パニー

頼り ページ37

入社してしばらく経って
いろんな仕事を任せてもらえるようになってきた

めっちゃ嬉しいし
やりがいも感じてんねんけど
不安もあるし
ストレスもたまるわけで


「A、呑みすぎやって

大吾呼ぼか?」


「ええねん

明日休みやしー」


ジーコ曰く、大吾に

「Aに酒呑ませたらあかん
なんかあったら俺のこと呼んで」

って言われてるらしい

そして私も

「呑み会とか誘われたら俺に報告

わかった!?」

「…はい」

「加減しいや?」

「…頑張ります」

「心配やねんから」

最後のは聞こえなかったことにしてあげる


ジーコに飲みに誘われたのは昨日
一応大吾にも報告済み

お互い、仕事任されて
疲れてたから
お酒飲みながらちょっと愚痴って
「先輩も同期も恵まれた」なんて
酔ってなかったら言えない恥ずかしいことも言って

もう私はできあがってた

「もうちょっとだけ…
…ジーコ聞いてやぁ」

「ハイハイ どうしたんやー」

「面倒くさがってるやろ」

「…」

「え、スルーせんといて」

ジーコは失礼やけど
多分みんなが思ってるよりまじめで
全体のことも見れるし
責任感も強い
ほんで、めっちゃ優しいねん

「あんなー
『頼りにしてる』って言われるやん」

「言ってくれるなー」

「めっちゃプレッシャーやねん」

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