関パニー

終電2 ページ18

翌日

丈先輩は復活

「いやぁ、ごめんなぁ
ありがとう」

そう言って
会社の近くにある人気のケーキ屋さんで
チーズケーキを買ってきてくれた

なんか、室先輩の知り合いの高校生が
パティシエになりたいらしく
その店でバイトしているらしい

「可愛いらしい子やで」

ってニヤニヤしながら室先輩が言ってた

で、丈先輩がケーキ屋を買ってきてくれたのは
大変ありがたいし
めっちゃ美味しかったからええねんけど

…ジーコへのお礼
どうしよ

「向井くん、ランチ行かない？
昨日のお礼になんかご馳走すんで
結局タクシー代も払ってもらっちゃったし」

「そんなんね、気にしなくてええんですよ」

ちょっとちょけながら言うのは
照れ隠しなんやろな

仕事に一区切り着いたから
財布を持ってデスクを離れた

「ジーk、む、向井くん!」

「別にジーコでええよ？」

「じゃあジーコ！」

「なにー?」

「なに食べたい？」

ちょっと悩んだ後

「社食かなー」

いや、お礼したいって言ったのに
社食って
うちの社食は無料
ほんまに社長は太っ腹です

じゃなくて！

お礼できひんやん

「食べ終わった後
コンビニでアイス食べたいなー」

あ、やっぱりええやつやん

「そんだけでええん？
タクシー代に釣り合わへんで?」

ええねん、ええねん
って言って列の最後尾に並んだ

「ほんなら、あの高いカップアイスと
飲みもんでいい?」

「やった!」

高いカップアイスでジーコは
とっても喜んでくれた

ジーコが同期でよかった

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