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出たはいいけど
連れて行ける場所のアテは特になくて
近くの個室があるカフェに入った
とりあえず飲みもんを頼んで
Aが落ち着くのを待った
落ち着いてきたところを見計らって
「ごめん」
頭を下げたら
「私もごめんなさい
ついカッとなってしまって
タメ口で生意気なこと言いました」
って
なに謝らせてるんやろ？
今回悪かったのは全部俺のせいやのに
こん時から俺は
ちゃんとAのこと守ろうって思った
「なぁ
なんでジャニーズ入ったん？」
オーディションの時からずっと疑問に思ってた
「夢があるから…
輝きたいねん
この世界で
ほんで、てっぺんからの景色を見たいねん
あ、です」
そうやんな
みんな輝きたくて
てっぺんに立ちたくて
ここに集まってるんやもんな
なんか当たり前すぎて
ちょっと拍子抜けする
「俺もや
俺もてっぺんからの景色を見たい
俺と、あ、淳太くんとか�陲舛磴鵑箸�も
…俺らと一緒にてっぺん、目指さへん？」
そん時の驚いた顔は
一生忘れられへんねやろうな
そのあとAは
そんなん初めて言ってもらった
嬉しい〜
ってちょっと泣いてた
「も〜 泣きなや〜
そや、俺のこと
桐山くんって呼ぶのやめてや
距離感じるわー」
それから俺は
Aに
照兄って呼ばれるようになった
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年7月3日 15時
