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俺はもちろん諦められへん
俺を兄のように慕ってくれた
大事な仲間を失いたくなかった
何度も去っていく背中を見てきた
もちろんそれもめっちゃ辛かったけど
今回のAの事とは重さが違う
そんな気持ちはジャニーさんと同じやった様で
「YOUはもちろん諦めないだろう？
僕も諦めないよ
こんなことを言うのはあれだけど
初めて見た時から才能を感じたんだ
他の子には無いものを持ってるって
それにこうなってしまった原因は僕にもある
病院を探すよ」
それから1週間
俺たちの冬コンが始まり
忙しい日々を過ごしていた
もちろんAのことを忘れることはなく
コンサート中も
ファンの子達を見て
“ Aのことをよく思ってない人もこの中に
いるんだろうな ”
そんなことを勝手に思って
勝手に傷ついたりもした
それでも楽しくコンサートを終えて
楽屋に戻ると
ジャニーさんが来ていた
そして俺を別室に連れていくなり
こう言った
「病院が見つかった
YOUは明日オフだろう？
病室でちゃんと話すよ」
今じゃあかんの？
社長が考えてることはちょっとよくわからへん
それでも早く明日になって欲しくて
打ち上げの誘いを丁寧に断り
家に帰った
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年7月3日 15時
