一歩～夢を諦めた君へ～ (ページ34)

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看護師さんに連れられ

病室の前まで行った

そしたら、病室から話し声が聞こえた

警察の人がジャニーさんに話を聞いてる様やった

「日生劇場の裏口で倒れていた。と？」

「はい。

出待ちをしていたファンの人に暴力を受けた

みたいで」

「近くで見てた人とか

話を聞ける人、いませんか？」

「…桐山、入ってきて話をしてくれないか？」

え、ジャニーさん、気づいてたん？！

驚きつつも扉を開けて病室に入る

そこにはたくさんの機械に囲まれた

Aがいた

「突然すみませんが、当時の状況を

教えていただいてもいいですか？」

「僕も途中からなんですけど

アンチの子が、舞台が始まる前に

消えて欲しい、消しちゃおう

っていう会話をしているのは聞きました」

結局俺はAを助けられへん

今もあの時も

その後しばらく事情聴取が続き

警察の人が帰って行った頃には

だいぶ時間が経っていた

「ジャニーさん、俺、残るんで「いや、僕が残

るよ。救急車も僕が一緒に乗ったんだし

youにはyouの役割があるだろう

その役割を果たして、また明日お見舞いに来

なさい」

… … はい。」

言い返すことも出来ず

俺はAに

「おやすみ」

って囁いてから病室をでた

俺の役割ってなんやろう