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あのオーディションから2ヶ月
俺はもう彼女のことを忘れかけてた
いつも通り稽古場に行ったら
そこはちびっ子ばっかりで
「桐山くん、稽古場、違いますよ
桐山くんは、隣のとこです」
丈こと藤原丈一郎が教えてくれた
ウッカリ ウッカリ
「ごめんなぁ〜」
って言って
部屋を出ようとした時
キラキラした笑顔の彼女を見つけた
初めてあった時と変わらない笑顔で
俺を見てた
あ〜 受かったんや
ってどこかで安堵してる自分がおった
そのことに驚く
それがなんか嫌で
この世界に入ったらみんながライバル
でもあいつはジャニーさんのお気に入り
俺よりもちょっと有利な立場
せやけどあいつは女や
男だけのこの世界
上手くやっていけるわけがない
そんな甘ないで？
まぁ俺もまだ3年
そんなこと言える立場ちゃうけど
なんて最低なことを思ってみる
「照史ー」
�陲舛磴鵑�俺を呼んでる
「頑張れよ」
そう言って
丈の頭を撫でて
俺はその稽古場をあとにした
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年7月3日 15時
