帰宅 ページ1
抑えきれない涙を必死に袖口で拭いながら
慣れた手つきで俺は
廉の家のドアを開けた
玄関に廉がいつも履いてる靴はなくて
きっと仕事に行ってるんだと思う
こんな恥ずかしい姿を見られなくてよかった
っていう安堵感と
寂しさを抱えつつ
家の中に入る
何をしに来た訳でもなくて
気がついたら廉の家を目指してたから
家に入ったけど
特に用はなくて…
いや、携帯取りに来たんや
そうやん ちゃんと理由あるやん
よし、携帯取って帰ろう
廉の寝室の隣の部屋の端のスペースが
俺の物置になってて
隅に置かれた小さめの棚に
たしか携帯を置いたはず
…やのにない
おかしいな
部屋を捜索してたら
ドアのロックを解除する音がした
どうしよ
帰ってきちゃった
なんでかな
別にやましいことしてる訳じゃないのに
咄嗟に隠れてしまって
そして気がついた
靴置きっぱやから
結局バレるやんって
「なぎー 帰ってきたんー?」
ほらね
ほんの何日か前まで毎日聞いていた声
なんか安心しちゃって
張ってた気が和らいで
体の力が抜けるような感覚
「れん」
緊張で口の水分なくなってたみたい
かっさかさの声で呼んだら
廉が俺を探しに来てくれた
やっぱり涙が出た
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朔也(プロフ) - sohuiさん» コメントありがとうございます 凪が応援してくださる皆さんに元気とか勇気が与えられたらなと思っていたのですごく嬉しいです これから凪の応援よろしくお願いします! (2020年3月28日 22時) (
レス) id: 7669026f2e (このIDを非表示/違反報告)
sohui(プロフ) - 凪君を見てるとわたしも頑張らないと！って気持ちになります。そして、わたしも正門くんは黒髪派で、丈くんの金髪大好きです笑 (2020年3月28日 0時) (レス) id: cf6eb9d3c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔也 | 作成日時：2020年3月11日 23時
