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「ヒョンソギヒョン、Aが恋しくて寂しくて死にそうなんだってさ」
「何それ」
ジフンの身も蓋もない説明に思わず吹き出したジョンウは、耐え切れずにマシホの隣に逃げ込んだ。マシホは笑いを堪えつつもソファに腰を下ろし、顔を背けてなんとか耐えている。
ドヨンはジフンの言葉に耳をそばだてつつも、食器を洗う手を休めず、しっかり働いている。
「ヒョンはAが1週間も居なくなって、朝も昼も夜もAの事で頭がいっぱいなんだよ。もー寂しくて寂しくてマシホがAと同じシャンプー使ってるってすぐ分かっちゃうくらいAと一緒にいれなくて恋しいんだって」
「何か悪意を感じる説明ですけど」
「悪意じゃないよ、真意」
ジフンは両手を組んで頷きながら、捲し立てる様に早口で彼女に話す。Aは納得がいかない様な、困った様な、複雑な表情をして小首を傾げながらううん、と唸った。
「なんかでもこの間から急に避けられて」
「避けてるんじゃなくて気を使ったんだよ」
「そうなのかなぁ…」
「そうだよ。それにオッパも、マシホとAが同じ家にいられたら、キュンキュンして困る。アン！って噛んじゃいたくなるでしょ？可愛すぎて。オッパマシホもAも可愛いくて夜も寝られないよ。どっちを抱っこして寝ようか迷っていつも一人で寝るの」
「カエリマス」
「え、なんで。急に物分かり良いじゃん、なんで？オッパなんか変な事言った？」
ジフンは目を丸くし、荷造りを始めたAを追いかけようと立ち上がる。Aがそれを避けようと室内を意味もなく歩き回っていると、タイミング良くインターホンが鳴った。食器を片付け終えたドヨンが取ると、ジュンギュがモニターに手を振っている。Aを迎えに来たようだった。
そういえば頼んでたんだった、とジフンが手を鳴らすとすぐに玄関に向かい、ドアを開けた。その間にさっさと荷物を纏めたAは靴を脱ぎかけたジュンギュに荷物の半分を手渡し、慌てる様にして靴を履き、ジュンギュを促す。
「ヌナ〜、本当に戻るんですか？」
「ジョンウヤ〜…ジョンウもドヨンも優しくて可愛い弟だったよ…ヌナは月に帰ります」
「出来ればヒョンソギヒョンの宿舎に帰ってください…」
ドヨンが静かに突っ込むと、Aはわざとらしく笑顔を作る。散々説得しようとしていた癖に、いざ帰ろうとなると急に後を追ってAに抱きつこうとしたジフンを交わし、Aはジュンギュの背中を押して足速に共同廊下へと逃げ込んだ
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ユジ(プロフ) - おかか。さん» いつもありがとうございます。最低でも一日1〜2話を目標に更新してます。引き続きお楽しみ下さい^^ (2021年6月1日 10時) (
レス) id: f31187c779 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。(プロフ) - 更新ありがとうございます！！通知きてすぐ飛んできちゃいました！これからも頑張ってください！ (2021年6月1日 0時) (レス) id: 7c39d6ce87 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - おかか。さん» おかか。さん、コメント有難うございます。頑張って書いていきます！ (2021年5月24日 6時) (レス) id: f31187c779 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。(プロフ) - すごく面白かったです！書き方も主人公ちゃんの性格もとってもすきです！ (2021年5月24日 1時) (レス) id: 7c39d6ce87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユジ | 作者ホームページ：http://twitter.com/mexaztrcx
作成日時：2021年5月10日 23時
