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「おわあああ…」

メンバーがトレーニングをしている中に紛れて運動を終えたAが、体脂肪率測定器を手にして、無表情のまま小さな悲鳴を上げた。

「とうとう太った?」
「女の子は少し丸みがあっても良いんだよ」

興味本位で覗き込むハルトとマシホが息を呑んだ。マシホにくっついてやってきたジフンとジュンギュも何気なくその数字を見つめる。

「Aに上等の牛脂を持ってきて!!」
「上等でも牛脂はやだ」

ふざけているのか本気なのか、ジフンがはにかむ様な笑みを浮かべながら誰かに向かって叫ぶ。

「ヌナ……入隊するの?」
「しない…」

体脂肪率が16%と表示された測定器を見て全員がぽかんと開けた口を閉じられずにいた。

「ちょっと腹筋触らせて」
「だって最近顔がまず小さくなったもん!肉が削ぎ落ちた様な顔だよ!」
「ここ2ヶ月くらい狂った様に筋トレしてたしな」

ぐい、とAがお腹を突き出し、それに触れたハルトが目を見開いて更に大きく口を開いた。ジュンギュは一人大騒ぎをし、顔色まで青くなっている中、感心した様にアサヒが呟く。

「中々ないパターンだと思うけど、これは逆に摂取カロリーを増やさないとダメじゃない?」
「女の子としてのアイデンティティを失ったら大変だよ」

ジフンが心配そうにAの肩を抱き、そう呟くも、どさくさに紛れてマシホとAを両肩に抱えてご満悦だ。

「なにそれ」
「胸とか?」
「元々ないだろ」

アサヒの言葉にハルトが反射的に返すと、反射的にAの腕が飛んできた。

「これを機に体脂肪率20%にして、少し健康的になろう」
「オッパ、16%でも20%でも30%でも健康な人は健康で……」
「ん〜オッパはマシホとAは可愛い方が良いなぁ!」

肩を抱かれたままの二人は力強く揺さぶられたせいか、放心して無言になった。

「とりあえず手っ取り早く摂取カロリーをめちゃくちゃに増やそう。一日2500カロリー?」
「私一日大体3000は摂るの…」
「5000カロリー摂るんだ!!」
「逆に難しい…」
「3000摂るのもなかなかに難しいけど?一体どんな体してるんだ!」

ヒョンソクの提案を覆し、思いの外Aの摂取カロリーが多い事に驚くも、ジフンの難題に更にメンバーは戸惑う。顰めっ面に頬擦りをするジフンは嫌そうに顔を反らすAに気付いていない。

「朝1500摂るでしょ、昼に2500摂って、夜に1000」
「キッツ」
「ダメ!摂るの!」
「…今から吐き気する」

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ユジ(プロフ) - おかか。さん» いつもありがとうございます。最低でも一日1〜2話を目標に更新してます。引き続きお楽しみ下さい^^ (2021年6月1日 10時) (レス) id: f31187c779 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。(プロフ) - 更新ありがとうございます!!通知きてすぐ飛んできちゃいました!これからも頑張ってください! (2021年6月1日 0時) (レス) id: 7c39d6ce87 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - おかか。さん» おかか。さん、コメント有難うございます。頑張って書いていきます! (2021年5月24日 6時) (レス) id: f31187c779 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。(プロフ) - すごく面白かったです!書き方も主人公ちゃんの性格もとってもすきです! (2021年5月24日 1時) (レス) id: 7c39d6ce87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユジ | 作者ホームページ:http://twitter.com/mexaztrcx  
作成日時:2021年5月10日 23時

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