水曜日、シフトA《青》

#27 ページ27

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阿部さんの大学といえば、翔太くんと同じ大学で。俺らの中ってどこ？まず有名って何だと頭に疑問が浮かぶ。









「有名ってなんですか…笑。私何もすごくないですよ」









何もすごい要素が無いのに有名なはずがない。









「だって翔太が言ってたよ？」









翔太くんが？何を言われてたんだとすごく気になる。その顔を察してくれたのか阿部さんが話進めてくれる。







「いや俺翔太と結構仲良いんだけど、翔太ずっと前から"○○○駅にいる多分うちの大学じゃない人でめっちゃかわいい子がいる！"









って騒がしくて何人かでその子見に駅で待ってたんだよ。」









「それで翔太にあの子！！って言われたのが藤野さんなんだよねー」









話を聞いていると徐々に恥ずかしくなってきた…。









「これ言ってたのが結構前で…2年生なる前とか？で本当に同じ大学じゃないかとか調べてたもんなー」









どんどん暴かれていく翔太くんの真実に戸惑いを隠せない。









「だいたい翔太さ、いつも阿部！とか阿部ちゃん！って呼ぶのに藤野さんと初めて会った時俺のこと阿部くんって呼んでさ、他人振りやがって」









藤野さんの前でできる先輩ぶりたかったのかな？でも初めてカフェで会った時はめっちゃ驚いたもん、え！？あの子じゃん！って。









新しい情報があり過ぎて頭の中か整理出来なくなってきた。









私がなんて反応すればいいのか分からずあたふたしていると、









「あれ、もしかして俺余計な事言っちゃった？」









なんてクスリと笑う阿部さんは策士だろうと確信した。

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