内線番号：505《紫》

#Last ページ25

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「ええ！？先輩と目黒くんグルだったんですか！」








ちょっと手が空いたため、先輩とお話をしているとまさかの事実が明かされた。いつからですか？と問いただすと








「ん〜？グルって言われるとあれだけどね。まあいつからって聞かれると、最初から疑った方がいいかな」








つまり、最初の合コン？いやそれよりももしかして…








「目黒くんに、ふっかさんが受付に電話かけてるの藤野さんと接点が欲しかったからだよって言われたんですけど、先輩もしかしてわざと505からの電話出なかったんですか？」








「そんな前のこと忘れちゃった笑、まー結局付き合えたことだしよかったじゃん、ね！」








結局、ふっかさんは前から私のことが気になっていてどうにかして接点が欲しいなと思っていたところに同期の目黒くんの存在を思い出した。そして目黒くんに協力を仰いだ。








どうしようかと考えた目黒くんは元々知り合いの先輩に事情を伝え、まず電話をするところからということで505から頻繁にかかってくることになった。








「先輩まさかあの合コン人が足りなくなったんじゃなくて…」








「気づいちゃった？あれもAちゃんに来て欲しくて目黒くんと計画したの笑」








どんどん辻褄が合っていく。








きっと合コン終わりに目黒くんがふっかさんどう？と連絡をくれたのも、内部調査ってことで。








「まあまあ、今幸せならオールOKだよ！あのしつこい人も音沙汰無くなったんだよね」








そう、あの面倒くさい人も、あの演技が効いたのかそこはよく分からないが何も無くなった。







ちなみに私があの人に迷惑していることを先輩が目黒くんに、目黒くんがふっかさんにと伝わっていたようだ。








「先輩のこと信じてたのに…」







ちょっと泣き真似をしていると、prrr……prrrと電話が鳴る。








画面に表示された番号は"505"









「ほら〜噂してるとかかってきたね！Aちゃん出なよ、辰哉くんだよ？」








「呼び方変えたのいじらないでください笑」









ちょっと疎ましく感じていた505からの電話が、今では少し愛おしく感じる。








「はい、こちら受付です。」

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