内線番号：505《紫》

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「ねぇねぇ、午後に来た人すごくしつこくなかった！？Aちゃん大丈夫だった？」









「あぁ、はいなんかすごい質問されました、インパクトがある方でしたね」









やっぱりそうだよね？何かあったら言いなよ？多分あの人近いうちにまた来るから！









優しい先輩はそう言ってくれた。というのもその日来社いただいた方をいつものようにご案内していた。









「ねぇ、名前なんて言うんですか？」





「藤野です」






「へぇ〜、藤野さんいくつなの？」





「今年で24歳です」





「若いね〜、あ！連絡先交換しない？」







「すみません、今携帯を持っていないのでまた機会がございましたら…」









という感じでかなりかなり面倒くさい方を引いてしまった。









もっと色々聞かれて正直気持ち悪いなと感じたけれど、機嫌を損ねるのも良くないため当たり障りのない回答をしたつもり。









けれどまた来社された際にも









「藤野さん下の名前なんて言うの？」





「藤野Aです…」





「Aちゃんね〜、何かSNSやってるの？」





「そうですね、あまり使ってはいないですけれど」









しつこく聞かれた。これは仕事、笑顔で。そう心がけてやっていた。









けれど数日後にピコンっと鳴った携帯の通知に目を疑った。









『Aちゃん、俺だよ？わかる笑？』





『たまたま見つけちゃったからフォローしちゃった！』





『今度一緒にご飯行こうよ！』

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