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一つ、協力者はただ一名のみに絞ること。協力者は自主的に相手を選ぶことが可能であり、選びばれなかったマスターは別の相手を選ぶことを許す。

一つ、例え顔見知りだろうと容赦なく殺すこと。

カルナ「多くのルールを説明しましたが......最後のルールを破った者だけで、四名も存在します。目隠しを取ってください。」

顔のない人型の使い魔が目隠しを取り、私たちはようやく目を覚ます。

「...お前がッ...」

カルナ「あなたのお得意の転移が、自分だけに使えるものだと錯覚しないよう。その程度の魔術、天に恵まれた者なら何度でも使えますので。」

私以外にお父様、ジーク、カドックの三人がいた。全員椅子に鎖で縛り付けられ、手足も不自由状態。この状況を簡易的に説明するのなら、まるで裁判のようだ。

カルナ「一つ、ルールを破った者には罰を。ですがアルジュナ様は慈悲を与えます。ただ一人の魔術回路の機能を破壊することで、この件は見逃してやれと仰っていました。魔術回路の死、それは魔術師としての死。体も上手く動かせないでしょうね。」

小鳥遊神秘「ふざけるな...!聖杯戦争にこんなものは存在しない!お前らガキどもが勝手に割り込むな!!!」

カルナ「主催者は我が兄、アルジュナ様です。魔術回路破壊の対象者は、ルール破りの四名のみではありません。今も呑気に冬木で遊び続ける、残り三名のマスターも対象となります。ウェイバー、ライネス、藤丸立香の三名です。」

「...!」

周りは人のいない観客席、私たちが縛られている場所はサーカスのステージのよう。後ろからは外の光が漏れてるような気がして、奥からは妙な寒気が漂っている。

カルナ「では、皆様にはこれより十分の時間を与えます。決断を____」

それよりも、魔術回路を破壊するなんて罰...彼の目から察するに、今の発言は本気だ。

考える。ここにいる四人に未来はあり、私にはもう未来はない。だとしたら、選択肢はただ一つのみ。

「私の回路を破壊しろ。」

ジーク「...A...?」

「フォルヴェッジ・A、回路なんて半分も機能してない。これからもっと失う。どうせならお前らにくれてやる。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月25日 0時

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