2015年■月■日 ページ47
この日、かつて共に戦いへ赴いた、ある青年がやって来た。
マシュ｢大丈夫ですか？先輩。｣
藤丸立香｢......先輩？｣
彼らに告げられた、ある異界からの来訪者の話と合致する。年齢こそは違えど、結局世界はあるべき場所に収束した。父の想いを継ぎ、私は確定しない明日のために戦おうと誓い、小鳥遊家の名誉も回復するために、この地に来たのだ。
エルメロイ�鏡�｢ふむ...中に入れないのは残念だったが、君たちに出会えただけでも嬉しかったよ。君たちは時計塔にとって、なにより私にとって、誰よりも誇らしい魔術師へと育った。A。君も任期を終えたら、必ず彼と幸せになることだ。魔術師の世界から消えるとしても、我々との交流も特別に許されている。｣
｢ああ。何か困ったら、いつでも君たちに頼ってもいいってことだろう？引退後も遠慮なく頼らせてもらうよ、先生。｣
今日は運命の日である。二年の特訓を経て、最後の一般公募者の元へ足を運ぶ。
｢君が最後のレイシフト適性者だね。｣
藤丸立香｢...？あ、あなたは...｣
｢ようこそ、未熟な藤丸立香君。本日から共に職務を全うする、元魔術師の小鳥遊Aだ。いや...フォルヴェッジと名乗るべきかな？｣
マシュ｢ご結婚おめでとうございます、フォルヴェッジ先輩！カウレスさんとはご一緒ではないのですか？あっ、それから左目の包帯の調子とか...｣
｢ロードを出口に送り届けた後さ。説明会の前に、君たちとレフ教授を迎えに来たんだよ。包帯であれば、来年辺りには取れそうだよ。それまでは魔眼も引っ込めておくさね。レフ・ライノール、癇癪持ちのお嬢様がお待ちになっている。準備ができたら共に向かおうか。｣
レフ・ライノール｢いや、後から一人で向かわせてもらうよ。君はカウレス君と管制室に向かうといい。｣
かつて共に戦い、共通の趣味を持ち合わせ、普通らしく遊ぶことを教えてくれた一般人。相棒とまではいかないが＿＿＿＿＿私にとっては、人生を変えてくれる最高の友人。
｢改めて、よろしく頼むよ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月25日 0時
