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ジーク「...今のは...君の夢か。」

どこかの廃墟でいいと言われ、とりあえず眠れそうな場所で眠ることにした。彼女もちゃんと体を暖かくして眠っているし、今のところは心配は不要そうだ。

ただ...俺が見た夢、あれは彼女の夢。お母様と呼ばれていた女王モルガンと、その人を殺す妖精たち。その妖精たちが恐ろしくて、死を選んだ後継者のトリスタン。

妖精騎士トリスタン「......どうしたの、ジーク。」

ジーク「君が死ぬ前の夢を見たんだ。優しい君が、悪逆になった理由だよ。」

妖精騎士トリスタン「ふぅん、そう。更正でもしろって言いたいわけ?」

ジーク「いや...俺の前だけでいい。今この場所では、君はただの女の子だ。今は戦いもないし、自分なりにゆっくりしてみたらどうだろう。」

妖精騎士トリスタン「____ジークってば、変なの。私は私よ?もう好き勝手にやらせてもらってる。」

彼女は善より悪の方が染み付いたらしい。それはそうだ。善でいた時の方が、よっぽど恐ろしい目に遭ってるのだから。

ジーク「それはよかった。明日からまたよろしく頼む、アーチャー。」

妖精騎士トリスタン「まあな。アンタに頼られるなら...それなりに頑張ってあげるわよ。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月25日 0時

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