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「小鳥遊家当主として...もっと立派にやらなければって思ったから...カウレス、お前と結婚するまでは涙も流したくなかった。弱音も吐きたくなかったんだ。」

カウレス「A...」

「だから今は甘やかすな。現状を速やかに報告し、敵の残党を殺し尽くすことに集中しろ。あいにくと、今の私は作戦を立案することもままならん。職務として私を守る権利、彼らを指揮することをお前に与える。お前は私の主人なのだから、指揮をする権利などが与えられても問題はなかろう?」

カウレス「......結局いつも通りか。分かったよ、A。お前は頑張りすぎた方なんだし、今は...」

カルナ「そこで止まれ、愚民ども。」

カウレス「...今は、ゆっくり寝ているんだ。」

「......ああ。後の仕事はお前に任せたよ、カウレス。」



美しい兄が死んだ。カウレスという男が背中に隠している、あの王から借りたものであろう剣。すべての剣の元となった、唯一の剣。あの剣が兄の首を落としたのだろう。

カルナ「アルジュナ様...いいや、お兄様。僕はあなたを愛しています。あなたは何者よりも強く、何者よりも美しく、何者よりも僕を愛してくれた。ですが...あなたにも不得意なことはありましたね。」

カウレス「...!?」

伐採された樹は、もうどうでもいい。兄の首を食らい、体を食らい、魂さえも食らった。あのインド神と同じ姿を持つ彼を食い尽くし、僕は、俺は、高揚している。

カルナ「後は俺に任せろ、アルジュナ。個々を撃破することがお前が得意とすること、反対に俺は無数の敵を殺すことを得意とした。最初からお前には不向きだったんだ。」

ルヴィアゼリッタ「この魔力...」

イヴェット「Aが調べたものと全く同じ魔力値、カルナという英霊そのもの...マジで予想当たっちゃってるー。」

スヴィン「あの...僕、酔ったから寝ます...」

フラット「オッケー!後は俺たちに任せといて、交代でジークお願いね!」

ジーク「ああ。かの英雄の力であれば、もう二回は引き出せる。安心して指揮してくれ、カウレス。」

カウレス「ああ!」

思い出した。

俺とアルジュナは、ある兄弟の中で眠っていた。アルジュナから俺への感情、俺からアルジュナへの感情。それらが反転して、俺たちはお互いを愛してしまった。霊基に刻まれてしまうほどに。

カルナ「宝具を解放する。お前たち全員、この槍で焼き尽くしてやろう。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月25日 0時

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