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オベロン｢この現実を夢で終わらせたくないと、そうご所望かな。｣
アルジュナ｢！？警備はどうなってる！？空想樹の根元......大聖杯のあった洞窟には、誰も入れるなと......！｣
オベロン｢それを潜り抜けるのが僕さ。ブランカ、今日までお疲れ様。もう君の役目は終わりなんだし、ここで握り潰しといてあげる。｣
｢......お、え...？｣
情けない姿を見せた。終わった、小鳥遊家の当主としてすべてが終わった。信用されない、泣けてくる。笑えてくる。魔術師一の笑い者、最悪の最期。
早く死にたい、死にたい、死にたい
オベロン｢もう一度聞く。君はこの物語を終わらせる気はあるかい？｣
死にたい。だが、終わらせる気はない。まだそこに私の知る者がいるのなら、彼らの命だけは留めてみせる。
｢敵を...殺せッ...｣
？｢......分かっているさ。妖精王オベロンの名を捨て、ここで俺の本当の力を解放してやる。ずっと奇妙だとは思ったんだよ。さっさとこちらに仕掛ければいいものを、四日経っても何も仕掛けてこないんだから。｣
ここにいない彼らの命を救うべきと判断した。
カウレス｢サンソン、令呪を使わずともやれるな。｣
サンソン｢君こそ、優秀な指揮ぐらいはできるんだろうね。そうでなかったら、彼女の未来など安心して任せられない。｣
カウレス｢簡単にやれるさ。俺だってマスター経験者なんだから。｣
衛宮士郎｢ちょっと早いけど...要はアレを叩きのめせばいいんだな。｣
間桐慎二｢別に死んでもいいけどさぁ...殺したら殺したで、あの樹の正体も判明しない。まあ、アイツには生き地獄程度がお似合いなんだろうさ。｣
......それなのに。黙って救われていればいいのに、何故頭の足りない馬鹿ほど、私の考えに反してしまうのだろう。この醜態を晒してしまった上に、彼らを死なせてしまうのは心苦しい。
｢消えろ...消えろッ...｣
カウレス｢消えるわけがないだろ。いいからそこで泣きながら助けでも呼んどけ。さっきみたいに、俺だけをずっと求めていればいい。標的はただ一人だな？"ヴォーティガーン"。｣
ヴォーティガーン｢もちろんさ。マスターが生を望んだのなら、宝具もここでは使わない。まあ......それなりの生き地獄は用意してやるさ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月25日 0時
