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「わたし、はっ...」
カルナ「......アルジュナ様の命令に逆らおうとしているのか?アルジュナ様、やはり女は不完全だったようです。」
アルジュナ「不完全じゃないさ。少しずつだが、力も弱まってきている。もうすぐで意識も落ちて、ちゃんと俺に誓いを立ててくれるさ。そのためにこんなゴミどもを殺して、わざわざ暗い沼に突き落としたんだから。」
私は、私は。
「(......諦めようか。)」
「何事も諦めるな、という話だ。ロマニ・アーキマン、血原草子、諦めたら死ぬと思えよ。」
ロマニ・アーキマン「死ぬのか...?」
「ああ。夢も希望も、諦めなければ誰でも掴める。この私を見習うといいさ。私は諦めなかったからこそ、君たちという素晴らしい駒...じゃなかった。学友に出会えたのだからね。」
血原草子「本音出てるぞー。」
「死ねッ!!」
アルジュナ「!?目が切られたッ...カルナ!あの子はどこに!?」
カルナ「大人の姿に戻り、外へ逃げました。周辺は視界を遮るビルが多いので、使い魔であればすぐに捕獲が可能かと。捕獲次第、空想樹へ連行します。」
アルジュナ「......何故戻れた?」
カルナ「内心では諦めかけていましたが、どうやら希望の糧となるものが奥底にあったようです。我々の観測した小鳥遊Aなんかより、よっぽど厄介ですね。もしも観測通りであれば、我々に堕ちるのも必然だったというのに。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月25日 0時