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｢......お父様が、そうか。これからはお互いに会うことを控えよう。仲間であれ婚約者であれ、君たちに迷惑をかけるのは心苦しい。これは一方的な通告である。君たちに会うことは、もうない。｣
愛しい彼に会えないことは心苦しい。それでも私一人のせいで、彼らを失うわけにもいかない。
姫を迎えに来た？白馬の王？馬鹿げている。やはり彼らを殺さねば何も始まらない。そうしないと二度とみんなに、カウレスに会えない。会えないのは怖くて、会えないのは寂しい。
｢(会いたい、会いたい、会いたい)｣
それは偽りの心なのだと信じたい。この私が一人の男に夢中になり、今すぐに会いたいと願うなど。そんなことはありえない。私は生まれたときから完璧で、誰からも頼りにされて、
それから、それから。
｢......お父様...死なないで。｣
アルジュナ｢いい店じゃないか。店員さん、スマイル一つ！｣
カルナ｢アルジュナ様、姫以外は絶えました。｣
｢......｣
アルジュナ｢それじゃあA、スマイルしてくれっ！｣
それから、私は誰よりも優れている。その地位を完璧に保たなきゃ。
｢(保て、保て。)｣
片手に持っていたカップを落とし、破片となって床に散らばる。床に視線を移すと、首だけになった父が転がっていた。
アルジュナ｢これでアサシンも消える。さあ、姫。共にあの樹へ参ろう。この世界と宇宙をより強く結びつけて、俺たち人類は新たな一歩を踏み出すんだ。｣
私も父のように殺される。道具のように扱われて、壊されて、棄てられる。だから人と関わるのは吐き気がするのに。
｢カウレス...さっきは...わ、悪かった。｣
『別に怒ってなんかないよ。どうした？』
アルジュナ｢...♪｣
｢......私は幼い身となった。だからだろうな、お前に助けを求めたくなってしまうのは。｣
アルジュナ｢姫、精神にまで影響は及ばないよ。｣
｢待っている、から。お前さえ良ければ、どうか助けてくれ。｣
吐く、吐く。吐いてしまいそうだ。思わず電話を切ってしまって、ありもしない恐怖に抗おうとする。私は高潔であり、誰よりも優れていることを証明するために。
｢...アルジュナだろう、貴様。何が目的だ。｣
アルジュナ｢君を攫いに。｣
｢交渉をしようじゃないか。たった一人の女なんぞのために、冬木の者まで殺した件についても話がしたい。｣
アルジュナ｢しないよ。君は今、この場から連れ去る。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月25日 0時
