最後の聖杯戦争 (ページ24)

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小鳥遊神秘｢......捨て置いた可能性の一つが、確かなルートで妨害してくるとは。襲撃は昨晩ではなかったのか？｣

アルジュナ｢可愛い弟を愛でていたんだ。お前が見た可能性に、予定外が加わってもおかしくないだろう？｣

小鳥遊神秘｢ああ...そうだな。慎二は必ず死ぬだろうという運命が描かれていたが、それでも延命はできた方だ。自らの力で世界を変えることなど容易い。今回の襲撃は俺たちの敗北だ。だが先の敗北だけは認めん。俺以外の奴らは、全員ここから逃がした。｣

アルジュナ｢逃がした...？｣

小鳥遊神秘｢ああ。今だけは弟も仲間も関係なく、たった二人で決闘しようじゃねぇか。生憎と、俺は根っからの魔術師でな。魔術師の戦いに一般人が巻き込まれたところで、悲しいなんて感情は持たない。｣

アルジュナ｢無感情なお父様かぁ...それなら最後に聞くけど、娘を嫁にもらうってのは？｣

小鳥遊神秘｢それを聞くには、十五年ぐらい遅かったな。ここで死に腐れよ、白馬の王もどきが。｣

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