. ページ15
彼らの言う、もう一人の私が存在することを仮定として......
私の本性は、本当にそういうものなのだろう。輝きに目を奪われ、蛾のように移り変わりしていくような生き物。ある意味醜い生き物にも見えるし、私自身もそう思う。
この醜い性格ばかりは、誰にも直せないものだ。では顔は？人は生まれたときから、痣こそはあれど素材が整った顔ならある。
顔が原因で、人生を失う者がいるだろう。そんな彼らのために医療を学びたいと、ふと思った。
エルメロイ�鏡�｢急に本屋に行きたいって...どうしたんだ？｣
｢一人では本を取るのも苦労するし、お前らがいなければ買い物も難しい。そこの整形本でも取ってくれ。｣
小鳥遊神秘｢整形...まさかバカにされたのか？｣
｢私はお前らよりは美形だと自覚しているし、周りが私の顔をバカにしてきた覚えもない。ただの職業探しだよ。｣
ライネス｢今！？｣
思い付いたなら、すぐに行動する。これは当たり前のものとして教え込まれ、私も教え通りに育った。自分の才能を分析し、それが可能なら可能にしてみせろと。
金は別の場所で稼ぐ。まずは医術を身に付け、無償で彼らの顔を整えれるように、設備を完璧に整えたい。すべてを完璧に、本人よりも私が喜べるように。醜いと蔑まされた者を美しく仕上げたのは、誰でもない私自身だと誇れるように。
｢これを買いたい。｣
間桐桜｢アルバイト桜ですっ！こんばんは、Aちゃん！もしかして就職のために勉強とかするの？｣
｢ああ...時間ができたら、医者になるために勉強したいんだ。才能ある者は世のため、自分の欲望のために力を振るわなくてはね。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月25日 0時
