普通の子が求めるもの ページ6
まず、彼女が目を向けたもの。俺たちと同じく、ロンドンの端っこで倒れていた、血原蓮の姿だった。
血原蓮｢...？｣
小鳥遊｢君、よくも最悪な事態を引き起こしてくれたね。さっさと霊基トランクを返してもらおうか。あれさえ用意できれば、この特異点では全英霊の召喚が可能なんだから。｣
エルメロイ�鏡�｢全ッ...！？｣
血原蓮｢ああ...ちょっと興味があったから、つい。コヤンスカヤからの土産だよ。｣
｢オッケー、コヤンスカヤと喧嘩確定な。っつーか、どこに隠してたんだよ...｣
さっきから衝撃発言しか聞こえてこない。全英霊を召喚するとか......扱いを間違えれば、自分の命はない。それなのに彼女は、それを簡単に使役するなどと言い出している。
｢まあ...全英霊召喚は、この特異点の決戦までとっておこうか。｣
赤兎馬｢この呂布に何か？｣
いや、なんかどうでもいいや。馬が出てきたし。
呂布って名乗ってるけど、絶対に赤兎馬だよな。英霊ってなんだっけ。
衛宮切嗣｢グエッ｣
獅子劫界離｢おっと｣
遠坂時臣｢初登場で縛られるとは｣
ケイネス｢......何故我らを縛った縄を、その手で強く握っている？待て、乗るな。化物に乗るな。｣
小鳥遊｢化物じゃないよ、赤兎馬だよ。｣
赤兎馬｢呂布ですが？｣
小鳥遊｢人参あげるよ？｣
赤兎馬｢ヒヒン！頑張ります！！！｣
小鳥遊｢死人組を連れて、先にティアマト討伐に向かうよ。君たちはゆっくり時計塔に来たまえ〜♪メンバーも五名まで絞ることだ！アディオス！｣
彼女は高らかに笑いながら、男の悲鳴と共に霧の向こうへと消えていった。
カウレス｢......呂布って名乗る赤兎馬って、なんですか？｣
水着オルタ｢クソッ、出遅れた！水着メイド、参る！！！｣
エルメロイ�鏡�｢......考えるか？｣
カウレス｢いえ...なんか事故ってるメイドのことは忘れましょう。あっ、退去した。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月20日 19時
