フランスの処刑人 ページ43
サンソン｢愛しています、愛しています。記憶はなくとも、この核に強く...強く刻まれているんです。貴女への愛が、世界を、時を超えて。さあ、共に参りましょう。君の今の愛する人も、今ここで殺してしまえばいいのでしょう？それですべてが終わる。｣
カウレス｢カドック、セイバーに彼女を守らせてくれ。間違っても殺してくれるなよ。｣
やっぱりおかしかった。二年前の聖杯戦争に続き、今回まで。
あのクラスがアサシンだとするなら、今回の聖杯戦争はすべてのルールが無視されてると見ていい。アサシンなのに狂化スキルが付与されている、という異例の事態が発生している。どうして
サンソン｢どうして？狂化スキルが付与されてる理由、愛以外に何かあると思うか？君たちの考えていることは、すべて理解しているとも。だから親切に答えてあげた。だから、さ｣
刃を持ち、少しずつこちらに近寄ってくる。このままでは勝ち目がない。
サンソン｢君も教えてくれよ。どうして僕の妻を渡さないんだい？｣
カウレス｢...僕と彼女は、来年結婚するんだ。Aは僕を選び、僕の手を取ってくれた。お前みたいなヤツに譲る理由がない！｣
勝ち目がなくとも、この手だけは決して離したくない。
｢カウ...レス...｣
？｢お二人の愛、このセイバーが守り抜いてみせます。マスター、お二人を連れてお逃げください。勝算はありませんが、逃げるための策ならある。私も必ず皆さんに追い付きます。｣
カドック｢...分かった。任せたぞ、セイバー！｣
サンソン｢......彼らを逃がした、逃がしたのか。それはダメだろう。彼らは殺す、ここで殺さなくてはならない。｣
？｢それは私が許しません。私の役目は時間稼ぎ、この先は決して通させない...！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月20日 19時
