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最悪、最悪。夜は涼しいのに、余計に暑くなってきた。
窓から覗く花火は美しいのに、大嫌いなバカのせいで台無しになる。
｢何でちょっと脱がしてるんだよ...！｣
カウレス｢そういうことはまだしない。ただ...その首に、痕をつけたい。｣
｢......それぐらいなら、構わないが。｣
なんとか意識を花火に集中させ、もう一度空を見上げる。花火はもう上がってなくて、一瞬で現実に戻った。
カウレス｢慣れてない？｣
｢お前は慣れてるのかよ...｣
カウレス｢ごめん、言い方が悪かった。お前ってやっぱり女の子なんだな。｣
｢何が...っ｣
カウレス｢何もない景色、二人きりの暗い部屋、勉強をする必要がない。嫌でも俺に集中するし、すごい可愛い顔してる。｣
私の本心とか、全部見抜かれている。
カウレス｢続き、していい？｣
妄想も何も許されないぐらい、今はコイツに夢中になってしまっている。もっと素直に言えば＿＿＿＿すごい惚れてる。
｢......用事も何も、ないなら。聞いたことがある。そういうことをした翌日は、特に女は動けないのだろう。条件付き...明日は私を介護しろ、カウレス。｣
カウレス｢いいよ。｣
上も脱がされている。ここまで来たら、もう
沖田総司｢ごっめーん！こっちに忘れ物してた！あっ｣
｢......｣
ルヴィアゼリッタ｢普通人の地雷を踏み抜くかしら！？あっ｣
｢......｣
カウレス｢(めっちゃ真顔になった...)｣
｢チッ｣
カウレス｢(なんかすっごい剣を投影した！？投影魔術も覚えてんの！？)｣
｢待ってて、カウレス。今殺してくる。｣
一回殺す気で殺すしかない。せっかく人が素直になってやったのに、そのすべてを台無しにする人間は殺す。誰であろうと確実に殺す。
カウレス｢......いや。みんな、今夜は部屋に戻ってくれないか。｣
｢ひっ！？か、カウレス...！なんで今、私の体に触って...！｣
カウレス｢今から二人きりの時間なんだから、さ。｣
遠坂凛｢......A。｣
｢な、なに...もうカウレスがその気になってるんだから、用は手短にして...！｣
遠坂凛｢頑張れっ！落ち着いてる男の人ほど、獣になりやすいって聞くからね！｣
｢いいからとっとと帰って！！！バカ！！！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月20日 19時
