魔眼蒐集列車の行く場所 (ページ24)

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女風呂にいじられ役を引きずり込んだり、男と女で卓球の決闘が行われたり、時計塔より充実した生活が送れた。時計塔では毎日のように勉強しかないから、こういう息抜きとはなかなか巡り会えない。

......皆と寝ることなく、カウレスと二人きりの部屋で寝るというのが、一番癪に障る。これだけが唯一のストレスだ。

｢本当になんでさ。｣

カウレス｢皆の気遣いだよ。ストレスにはなるだろうけど、どうせ俺と寝るのも嬉しいんだろ？｣

｢うっさい！死ね！！！｣

あながち間違いでもないし、本当に嬉しいし、ムカつく。

暑い。これは夏のせいか？

｢(涼もう...)｣

外に出ると、夏の行事の一つである、美しい花が夜空に咲いていた。花火は音が大きいが、それはどうしてか癪に障らない。あの花火の美しさが、人のストレスを浄化しているからだろうか。

｢...っ｣

カウレス｢こういうシチュエーションだよな、やっぱり。...しばらく隣にいさせてくれ。｣