外伝:微小特異点 並行の彼方 ページ1
カルデアでまず語られたのは、聖杯の影響による多重英霊召喚。これは私が適当に名付けたものだ。
カルデアの霊基トランクが外部に盗まれ、ある特異点で悪用されているとの情報を得た。それを聞いた私たちは、いつも通り特異点へのレイシフトを試みようとするも＿＿＿＿やはり、拒絶されるマスターも少なからずいた。
小鳥遊｢私だけレイシフトされないとか、すっごい泣けるんですが！？｣
キリシュタリア｢大丈夫だよ。そんな寂しいAのために、私も残ってあげるから。｣
実際、レイシフトができなくて正解だったと思う。もう一人の私がいるわ、両親がいるわで......複雑な感情になったと思うから。
だからおとなしく、私たちは特異点の観測に集中した。藤丸たちから与えられた情報を頭に入れることに集中した。そうしたら、今度は死者が蘇ってるなんて異常情報がきた。
もっと頭が痛くなるし、胃も痛くなりかけてる。
小鳥遊｢もうやだー...｣
高杉晋作｢......ちなみに私、高杉社長の出番は？向こうの自分がどうだとか、正直気になりすぎる。｣
不破湊｢忘れたのか？お前はマスターの守護霊として、一部能力を引き継がれた状態で、なんとかカルデアに引き留められてるだけの存在だ。英霊としての存在が確立されていない以上、それは無理な話だよ。｣
高杉晋作｢ですよねー！｣
叶｢僕たち贋作は召喚されるのかなぁ？｣
不破湊｢されたら面白そうだな！｣
小鳥遊｢面白そうもクソもないわ、絶賛もう一人の私自害決め込もうとしてるんだけど。｣
不破湊｢......マジ？｣
聖杯を回収したところで、向こうのFateシステムがどう暴走するか分からない。霊基トランクも破壊されるかもしれない。だから彼女には取り込ませたくなかったのに、実に厄介な状況になってしまった。
小鳥遊｢＿＿＿＿クソッ、やっぱり私も行く。私の第三無名宝具で、急ぎ二人を帰還させる！ここからは天才が戦う時間だ！ダ・ヴィンチちゃん、魔力供給頼んだ！｣
ダ・ヴィンチ｢任せて！無事に帰ってきてね、A！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月20日 19時
