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血原蓮「令呪消滅確認...よし、後は祭壇に運ぶだけだね。アーサー王、手伝ってくれるかな。」
アーサー「断る。」
血原蓮「......?」
アーサー「君には今、令呪はない。これといった魔術もない。約束が違うのだから、今殺されても文句はないだろう?」
目の前には痣だらけの女性と、それを運ぼうとする男と、アーサー王。祭壇の奥に、もう一つの祭壇がある。十二の蝋燭に囲まれた祭壇には、聖杯がある。
血原蓮「もちろん助けてあげるさ。終局の獣になることで、永遠の命を得られる。ビーストってそんなもんだろ?適当にやれば願いは叶うって。」
聖杯はたぶん無理だ。今はあの人を助ける。
?「マシュ、行こう!」
マシュ「はいっ!」
血原蓮「......!?応戦しろ!サーヴァント!!!」
怖い、怖い。何かを強要されても、ノートのない私には何もできない。応えられない。
だから、その手を払い除けた。
「来ないで。」
?「でも...!」
私はついでだってことを知ってる。あの男に何度も言われて、笑われたから。
「聖杯だけ、持っていけば、いい。」
マシュ「......いいえ、連れていきます。それに聖杯を回収することは不可能です。今回収すれば、ビーストの枷が外れてしまいます。」
「知らない。こんな足じゃ、動けない。」
だから自分で足を潰した。もう頭も痛いから。
マシュ「早く逃げないと...!」
「もう消えて!!!」
消えて。もう、私の前に現れないで。
「カウレス...すまない...」
『今はその子を置いて逃げるんだ。カウレスという子を見つければ、彼女も逃げたいと願うかもしれない。今強引に連れていったところで、また自分を傷つけようとするからね。』
「......」
そういえば、まだ勉強を教えてなかったな。
「痛い...暑い...辛い...苦しい...寒い...」
早く、来ない、かな
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月14日 8時