外伝:ロマニ・アーキマンの生きる世界 ページ32
ロマニ・アーキマン「......」
いや、普通に知らない。誰だあの人。
血原草子「コヤンスカヤ!他人に話しかけるのは失礼だろ!?」
コヤンスカヤ「いや、今さら貴様に遠慮など不要だろう。」
血原草子「そういうものじゃなく...!」
男の方が常識がなさそうな見た目をしている。ボロボロの布切れで顔を隠してるし、それなのに男の方がまともなのは何故だろう。
「コヤンスカヤ、今日も商談に......」
血原草子「......」
マリスビリー「おや?」
「チッ、ここで血原とマリスビリーを殺すか。ちょうど今は人も出歩いていない、静かな深夜のロンドンだ。カメラには別の情報で上書きしてやるよ。」
ロマニ・アーキマン「(ええ......)」
突然現れた女性は物騒だし、もう情報量が多すぎる。
「マリスビリーはまだ生かしておくか。父にとっては良き友人であり、良き商売相手でもある。そこの君、死にたくないなら逃げた方がいい。」
血原草子「俺も死ぬのはごめんだ。俺とロマニは友達だからな!」
しかもいつの間にか友人判定されてるし、ボクの後ろにいるし。もしかしてボク、知らない変質者の盾になっている?
「......なら今すぐ消え失せろ。」
ロマニ・アーキマン「あのー...ボクはしばらく時計塔でお世話になる、ロマニ・アーキマンなのですが...」
「......アーキマン、アーキマン君か!ようこそ、我がエルメロイ教室へ!」
一か八かで時計塔のことを話したら、すんなり受け入れられたり、なんか勝手に教室決められてるし。
「マリスビリー、この子は私が預かろう!ついでに血原草子、お前も時計塔に来るか?その足りない頭に、魔術を叩き込んでやろう。」
ロマニ・アーキマン「(あれー...?これって人権なかったりする?)」
「この私が推薦しているんだ。断るのなら命は消えるぞ。」
ロマニ・アーキマン「(脅しの推薦!?)」
血原草子「......ぜひ学ばせてくれ。旅の前に、自分の身を守る魔術を覚えれるのなら。」
ああ、なんか嫌なものに捕まってしまったな。
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月14日 8時