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『もしもし、カウレス。......玄関から逃げた!?追いかけてないんですか!?』

カウレス「これ以上君が手を汚すのは気持ち悪いっていわれたし、彼女の知り合いが彼を引き取るらしいんだ。今はAの隣にいてあげたい。」

『......カウレス。Aちゃん、もしかして...』

カウレス「俺の成績を心配してくれたことは本当だし、良い男だったら結婚する気だったって。でも知り合いが許せない犯人がいるって言ってた男と特徴が一致したから、途中から殺す気でいたって話をしていたよ...っ」

『カウレス?』

カウレス「......ごめん、電話切る。Aにベッドに引きずり込まれたからさ。」

男はじきに死ぬ。彼女が誰にも知らないうちに、手を下すから。私たちが追いかける必要はないし、このまま毒が完全に抜けるまで休むだけでいい。

「縁談を破断させてくれて助かる...あんな男に金を渡してたまるか。」

カウレス「どうして大金を要求したんだろう、彼の父親。」

「いくら有名なメーカーでも、金の扱い方を弁えなければ終わりなんだよ。君も今のうちに学んでおくといい。」

後は明日、彼女にボランティアついでに礼を言うだけ。

「マッサージをしてくれ...」

カウレス「照れ隠し?」

「......お前、なかなかしぶといな。時間切れだと言っただろ?」

カウレス「成績のことなら問題ない。休み時間の時だけ、君に話しかければいいんだろ?勉強する時は勉強、それ以外の時間は君に。それでいい。だから俺の妻になってくれ、A。」

「まずは指輪でも用意してから出直せ。マッサージしろ、マッサージを。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月14日 8時

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