. ページ23
血原蓮「...ここがAさんの部屋。縁談の日にこうして一つになれるなんて、夢みたいですね。」
「確かに悪夢だな...お前が私を連れていくか、私が反撃に出るか...どっちが先だと思う?」
血原蓮「それはもちろん前者です。俺はとにかくあなたに愛されたい、あなたを愛したい。ですから......否定、しないでくださいね。」
ベッドに寝転がした私の首に手をかけ、一秒ごとにその力を強くしてくる。死なない程度に、私が何とか生きていられる程度に。
「...あッ」
母の使い魔が見える。私がどこかに消えたところで、あの使い魔さえあれば男は殺せる。
だが、どうしても気に食わないのだ。見事に私を騙してくれた、血原蓮という最悪の存在を。
「このまま絞め殺してやるッ!!!」
血原蓮「このまま首を切られる前に?」
「......」
血原蓮「可愛い子猫さん、反抗期のAさん。お願いしますから...俺を困らせないでくださいよ...♡」
「そっちが困らせるなって話だろ。......カウレス、いるなら遠慮なく殴れ。人の部屋に不法侵入したこと、バレてるぞ。」
血原蓮「......カウレスだと?」
「私の元婚約者、良き学友の話だ。」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月14日 8時