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血原蓮「...ここがAさんの部屋。縁談の日にこうして一つになれるなんて、夢みたいですね。」

「確かに悪夢だな...お前が私を連れていくか、私が反撃に出るか...どっちが先だと思う?」

血原蓮「それはもちろん前者です。俺はとにかくあなたに愛されたい、あなたを愛したい。ですから......否定、しないでくださいね。」

ベッドに寝転がした私の首に手をかけ、一秒ごとにその力を強くしてくる。死なない程度に、私が何とか生きていられる程度に。

「...あッ」

母の使い魔が見える。私がどこかに消えたところで、あの使い魔さえあれば男は殺せる。

だが、どうしても気に食わないのだ。見事に私を騙してくれた、血原蓮という最悪の存在を。

「このまま絞め殺してやるッ!!!」

血原蓮「このまま首を切られる前に?」

「......」

血原蓮「可愛い子猫さん、反抗期のAさん。お願いしますから...俺を困らせないでくださいよ...♡」

「そっちが困らせるなって話だろ。......カウレス、いるなら遠慮なく殴れ。人の部屋に不法侵入したこと、バレてるぞ。」

血原蓮「......カウレスだと?」

「私の元婚約者、良き学友の話だ。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月14日 8時

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