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妖精騎士ランスロット｢......あの生徒、マスターの監視？カウレスとは違った視線だから気になる。｣
｢そうだね、気になるね。魔術師というものは歳をとれば、血だらけの記憶すら薄れていくものだ。彼には運が尽きたと思ってもらおう。｣
数日前から生徒のフリをしている、ロードの父を狙う不届き者。手が空いたら殺して構わないって言われてるけど、時と場所を指定された覚えはない。特にあの目、父より私の方がストレスを覚えそうだ。
妖精騎士ランスロット｢すごいね、人前で撃つなんて。｣
｢訓練はしていたからね。沖田、これ生きてる？｣
沖田総司｢痛みで失神してるだけだよ。｣
｢そっかぁ...可哀想だね。この歳でスパイとか、君ってば魔術師に向いてなさすぎ。箱詰めにしたらお母さんの元へ送って。すぐには死なないだろうし、お母さんの実験台程度にはなる。君の素性を明かしたらすぐに死なせてあげるから、ちゃんといい子にしてね。｣
死に損ないを蹴り飛ばし、またいつも通りアイスを口に運ぶ。人を殺した後のデザートは美味だけど、最近はどことなく味気がない。
｢......溶けた。｣
遠坂凛｢いつも容赦ないわねー。｣
｢スパイなどは殺し甲斐があるからね。いつもなら親の役目だが、最近は父も母も仕事で忙しい。父はロードとして、母はフリーとして。その二人に任せられたからには、全力で応えたい。｣
遠坂凛｢どこかお出掛け？｣
｢ああ、今日はカウレスと仕事だよ。私もそろそろ二十歳なんだし、自分で金を稼ぐことを覚えないとね。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月10日 18時
