どこか遠い世界の聖杯戦争 (ページ5)

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今を生きるアルビオンの影ページ5

グレイ｢頼み事、ですか？｣

エルメロイⅡ世｢ああ。Aからの連絡で、霊墓アルビオンへの立ち入り許可を取ってほしいと。本来なら断るところだが、奴らしくない真剣な声色だったからな。｣

グレイ｢......そうなんですね。あの方は変なところで、真剣になる時がありました。ここ最近はずっと見ていませんでしたが、何かいいものを見つけたのでしょうか。｣

ライネス｢かもしれないね。それで？立ち入りたい理由とかは聞いているんだろう？｣

エルメロイⅡ世｢ああ。信じられないかもしれないが、アヴァロンへの招待状をもらったらしい。｣

ライネス｢......は？｣

エルメロイⅡ世｢地球の裏側、星の内海。彼女が最近拾ったとされる選定の杖というものを返してほしいと、アヴァロンの者からじきに招待されたと言っていた。｣

ライネス｢疑いたい、けど...あの天才が嘘をつく理由もないか。根源に辿り着きたいと願うくせに、根源なんて興味ありませんって顔をしてるような子だもん。よし！ここはロードの権力で道を切り開くぞーっ！｣

グレイ｢せ、正式な許可をもらいましょう！...あれ？｣

エルメロイⅡ世｢グレイ、どうした。｣

グレイ｢......師匠、私も冬木に向かってもいいですか。｣

ライネス｢どうして？｣

グレイ｢今すぐ行かなければ、冬木の人たちが死んでしまいそうな...そんな予感がするんです。お願いします、師匠！どうか私を冬木に連れていってください！｣

エルメロイⅡ世｢......｣