どこか遠い世界の聖杯戦争 (ページ23)

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女神｢......そりゃあ、そうするしかないでしょ。憎悪を撒き散らしてもらわないと、それこそ半神ってのはしぶとい。もっと高めて、取り込めなくても確実に消し去ってしまおう。剪定されずとも良い、私の欲が満たされるならそれでいい。｣

小鳥遊神秘｢ふざけるなよ、サーヴァント。｣

女神｢あら......まさかの直死の魔眼？｣

小鳥遊神秘｢まあ、昔は俺も俺なりに悪ふざけが過ぎたんだ。力があっても地位はなく、信頼もなく、ただ人を殺して金目のものを奪っていた。自分の本来の眼は可能性の魔眼だが、これはその時に奪ったもの。｣

女神｢その二つ、魔眼かどうか疑わしいなんて噂もあるようだけど。｣

小鳥遊神秘｢それで新しいものが確立されたなら、俺はその第一人者ってわけか。名誉あることだ。......その第一人者が神を殺すんだ、面白いだろ？｣

女神｢神を殺す、か。......別にいいけれど、その代わり敵は増やすわよ。大聖杯はいざ開かん、すべての理を投げ捨てて泥を落とす。その泥に触れた者、塵となって果てるが定め。悪に見初められたのなら、その者は強大な力を得て君臨する。｣

小鳥遊神秘｢その言い方、まるで大聖杯が穢されてるかのような言い方だな。｣

女神｢三度目の聖杯戦争で、願望の杯はすでに穢れているわ。後で空でも見たらどう？手始めにこの冬木は終わりを告げるわ。｣

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