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愛しいものを食らう、卑しい獣 ページ14
？｢ご苦労様、バーゲスト。早速美味しく調理しましょうか。｣
バーゲストが口内からそれを吐き出す。
それは私を確かに睨んでいる。
｢......｣
？｢初めまして、私の｣
血原草子｢殺すのか、Aを。｣
ずっと追い求めた存在、ずっと殺して取り込みたかった存在。叶うことなら私の手で殺したいと願い、その願いはとうとう成就される。
？｢動かないの♡｣
｢ッ...！｣
？｢もちろん殺します。この槍を引き抜いたら、すぐにでも。｣
獣は牙を隠す、爪を隠す、角を隠す。
密かに獲物を狙い、その時をひたすら待ち続けた。
血原草子｢......Aを苦しめていいのはなァ、俺だけなんだよ。共闘はここで終わりだな、女神。｣
女神｢だとしたらどうするのです？獣を殺すなら、それこそ冠位のサーヴァントを呼び出さないと。冠位程度では私を殺すことも敵わないでしょうけどね。｣
血原草子｢そうだな...だからこうするんだよ、女神。｣
女神｢......そのライターは？｣
血原草子｢導火線に火をつければ、すべて終わらせられる。それはお前も知ってることだろ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月10日 18時
