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衛宮士郎｢...ああ、いいぞ。たった三度のはずが、時の進行で一度しか使えなくなった英霊の宝具。その一度はどこで使われるものか、ようやく理解した。絶対に自分の姉さんを助けてやってくれ。｣
パーシヴァル｢ありがとうございます...！クントリー、もう少し速度を上げてください！マスターは特定位置まで来たら飛び降りて、囮は私が引き受けます！｣
｢士郎は桜が受け止めるから問題ない！あの子、見た目のわりに力も強いから！｣
間桐桜｢受け止めますけど、勝手にそういうこと言わないでくれませんか！？｣
姿が見えてくる。私たちがいた冬木を一瞬で火の海にした、あの竜の姿。
その竜と一足先に戦う少女の姿もあった。あのフード、髪の色、そして鎌。よく見覚えのあるものだ。
｢......グレイ？グレイちゃん！！！｣
遠坂凛｢なに一人で突っ走ってんのよ！？バカ...！｣
見たところ怪我はなさそうだし、むしろあのアルビオン相手に奮闘している。もう少しで押しきられそうだけど......この距離、この魔術なら確実に間に合う。
｢あれはいつか見た終わりの星、多くの言葉、僅かな煌めき。どれほど遠く汚れても、私は星を探すのです。さあ、幕を上げましょう＿＿＿＿＿｣
夢の中で見た、あの楽園の花園と似た光景が広がる。赤く燃える夜の空とは正反対の、とても美しい花園が。
｢『
その魔術はグレイを包み込み、直後にアルビオンのブレスが彼女を襲った。
グレイ｢...あれ？痛くない...！｣
｢効果は全員に十分だけ続く！この奇跡をもう一度起こせるかは分からないから、十分であの竜を殺すよ！君への説教はその後だ！｣
グレイ｢...はいっ、Aさん！アッド、もう一度力を貸して！あなたもお世話係を失いたくないのなら！｣
アッド｢それは困るぜ...！だがいいのか！？｣
グレイ｢神秘どうこう言ってる場合じゃないから...！巨大な敵は、より強き力でねじ伏せるまで！つまりはぶっ叩く！！！｣
カウレス｢A、パーシヴァルが囮役を開始した！十分で殺せばいいんだな！？｣
｢長くても十五分！五分延長の場合、私は宝具維持に集中するから！その時の効果は期待しないでほしい！｣
間桐慎二｢それだけの時間があれば充分だよ、小鳥遊！コイツを確実に仕留めるぞッ...！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月10日 18時
